【マイコプラズマに感染する確率】
マイコプラズマに感染すると、咽頭炎・気管支炎・肺炎などを
おこすことがあります。
1歳の誕生日までに40%のこどもがマイコプラズマの感染を
受けています。
5歳までには65%のこどもがマイコプラズマの感染を受けています。
そして大人になるまででは97%がマイコプラズマの感染を受けて
います。
この疾患には何度も感染することがあり、重症の感染を繰り返す
こともあります。
ただし、5歳未満の幼児では、マイコプラズマの感染を受けても、
症状が軽いか無症状の場合が多いです。
マイコプラズマ肺炎の歴史
【マイコプラズマ肺炎の歴史】
近年では細菌性肺炎が激減してきましたが、肺炎全体に占める
マイコプラズマ肺炎の比率は高くなってきています。
そもそもマイコプラズマ肺炎がだんだんと認識されだしたのは
1930年代です。
その当時よく見られた肺炎球菌による肺炎とは、明らかに症状が
違う種類の肺炎であるということから、非定型肺炎(異型肺炎)と
呼ばれました。
よく見られた肺炎球菌による肺炎は、おもに年配者たちに見られた
のに対し、非定型肺炎は寮制の学校の寄宿生などの若い人たちの中で
よく観察されました。
また、抗生物質のペニシリンが非定型肺炎には効果がありませんでした。
また、胸部X線写真で見られる影の割には非定型肺炎の場合、体に出て
いる症状は軽く見えました。
このようにして徐々に非定型肺炎の大部分を占めていたと思われる
「マイコプラズマ肺炎」が人々に認識し始められました。
近年では細菌性肺炎が激減してきましたが、肺炎全体に占める
マイコプラズマ肺炎の比率は高くなってきています。
そもそもマイコプラズマ肺炎がだんだんと認識されだしたのは
1930年代です。
その当時よく見られた肺炎球菌による肺炎とは、明らかに症状が
違う種類の肺炎であるということから、非定型肺炎(異型肺炎)と
呼ばれました。
よく見られた肺炎球菌による肺炎は、おもに年配者たちに見られた
のに対し、非定型肺炎は寮制の学校の寄宿生などの若い人たちの中で
よく観察されました。
また、抗生物質のペニシリンが非定型肺炎には効果がありませんでした。
また、胸部X線写真で見られる影の割には非定型肺炎の場合、体に出て
いる症状は軽く見えました。
このようにして徐々に非定型肺炎の大部分を占めていたと思われる
「マイコプラズマ肺炎」が人々に認識し始められました。
入院の必要性
【入院】
マイコプラズマ肺炎は、どちらかと言うと病院の「外来」で
しばしば見かける肺炎です。
学校などで集団発生することもありますが、重症で「入院」が
必要となる他の細菌性肺炎と違って、レントゲンで派手な影が出る
わりには、全身状態がそんなに悪くないことが多いので、「入院」
ではなく、「外来通院」で治療可能な場合も少なくありません。
実際、アメリカでは、マイコプラズマ肺炎のことを「歩く肺炎」
と呼ぶことがあります。
それは、肺炎の中では比較的症状が軽く、入院を必要としない場合が
多いからです。
歩いて「通院治療」を受ける患者が多いという意味です。
マイコプラズマ肺炎の感染と流行の仕方
【感染と流行のしかた】
マイコプラズマ肺炎は、「マイコプラズマ・ニューモニア」という
病原体の感染によって、人から人にうつります。
主に患者の咳で飛沫感染(ひまつかんせん)します。
具体的には、マイコプラズマ肺炎の患者の気道の分泌物中に
マイコプラズマが出てきます。
有効な抗生物質による治療を行っても、抗生物質はマイコ
プラズマの増殖の邪魔はしても殺すわけではないので、
症状が軽くなった後も、患者の気道からマイコプラズマが
数週間から数ヶ月にわたって分離され、咳によって飛沫となり
感染源として家族への感染を起こしてしまうと考えられます。
家族内や職場内などの比較的閉鎖的な環境で、地域的に流行します。
1度かかった人が、再感染することもあり、マイコプラズマ肺炎に
対する免疫は生涯続くものではありません。
日本では4年毎のオリンピックの年に流行が見られ、
「オリンピック病」といわれた時期もありましたが、最近では
そのような傾向は無くなり、毎年地域的に小流行を繰り返すように
なってきました。
季節的には初秋から冬に多発する傾向がみられるようになりました。
潜伏期間は約2〜3週間と言われています。
咳(せき)、痰(たん)からの飛沫感染が多いですが、感染している人
に近づいたら必ず感染するわけではありません。
特に感染力が強いのは病原体を持っている人の咳などの
呼吸器症状が強い時ですが、そのような時でも症状は熱もなく、
咳だけという子供さんも結構います。
マイコプラズマ肺炎の潜伏期間
【潜伏期】
潜伏期とは体の中にマイコプラズマが侵入してから、症状が出て
くるまでの期間のことです。
潜伏期は2〜3週間程度といわれています。
マイコプラズマ感染症の人と接触してもすぐに症状が出てくる
のではなく、通常2〜3週間の間をおいて症状が出てくる
ということです。
マイコプラズマ肺炎の症状
【症状】
まず、発熱で発症し、1〜2日遅れて咳(せき)が出てきて、だんだん
その咳が強まっていく、というのが典型的な症状の経過です。
最初、咳は、「コンコン」という乾いた咳ですが、だんだんと
痰(たん)がからんでくるようになります。そのとき頭痛や、
全身倦怠感、咽頭痛を伴うことも多く、初期のうちは“風邪”
と診断されることも多いです。
マイコプラズマ感染症となった子供の25%が、吐き気、
嘔吐、下痢などの消化器症状を起こしてしまいます。
また、中耳炎・鼓膜炎などの耳の炎症を起こしている場合があります。
さらに、筋肉痛・関節痛・発疹などが出現する場合もあります。
その後、発熱や他の症状が消えても、咳はひどくなってきます。
咳は、なかなか改善せず、頑固にしかも長期にわたって続き、
発作性のように夜間や早朝に強くなる特徴があります。
統計的にはだいたい約4週間ほど続くことが多いです。
そのうち咳が1番ひどくなるのは2週目くらいです。
ただし、マイコプラズマ肺炎の症状にはかなり個人差があり、
2〜3日で治ってしまう人もいれば、治るのに1ヶ月以上かかる
人もいます。
有効な抗生物質(エリスロマイシンやテトラサイクリンなど)
による治療は、症状の期間を短縮し、治るのを早める効果が
期待されます。
マイコプラズマ肺炎の3大症状
【3大症状】
マイコプラズマ肺炎の3大症状です。
1 激しく頑固で、しかも長期間にわたる咳が出る。
2 発熱する。 でも特徴的でなく、微熱の場合もあります。
3 全身倦怠感がる。しかし、比較的元気な場合もあります。
その他に、結膜充血、頭痛などを伴うこともあります。
もしも最大の特徴である、1)「乾いた激しい咳が長引く」場合は、
マイコプラズマ肺炎を疑ってください。
マイコプラズマ肺炎の特徴
【マイコプラズマ肺炎の特徴】
●発熱とがんこで長引く咳。 特に早朝や起床時,夜間睡眠時に
ひどくなりやすいです。
●小児・若年成人が中心で、1才以下には比較的少ないです。
●職場内・家族内で感染する傾向が強いと言えるでしょう。
●全身の状態は一般に良好で、必ずしも入院治療は必要では
ありませんが、合併症のある時には入院治療が必要です。
●他の肺炎は,聴診器で聞くだけで発見出来ますが,マイコ
プラズマ肺炎は約50%しか解かりません。聴診器で胸の音を
聞いても悪い音、つまり肺炎特有のプツプツという泡がはじけ
るような音は聞こえにくいのです。
つまり初期のうちは診断しにくい病気だと言えるでしょう。
●胸のレントゲン写真には,はっきりと現れます。
疑いながら診断される要素
【マイコプラズマ肺炎を疑って診断する場合】
● 長期間せきが続いている場合
● 家族内にマイコプラズマ感染症の人がいる場合
● 保育園や幼稚園、学校でマイコプラズマ感染症が流行している場合
● セフェム系の抗生物質を使用しても発熱や咳がなかなか治らない場合
マイコプラズマには、通常外来で処方されることの多いセフェム系の
抗生物質では効果が出ません。
逆にマイコプラズマに効果のあるマクロライド系の抗生物質は細菌性の
肺炎などに対する効果が弱いのです。
そのために、症状を起こしている病原体がマイコプラズマなのか、
細菌なのか、ウイルスなのかは、患者の治療を行っていく上で
大きな問題となってしまいます。
診断基準
【診断】
マイコプラズマ肺炎は、初期段階では,一般の風邪との見極めが
難しいと言えるでしょう。
薬を飲んでも,熱やがんこな咳のある時には,胸のレントゲン写真
による専門医の判断が必要です。
診断に関しては、幾つかの検査数値、問診、などを参考にします。
検査値としては、マイコプラズマ肺炎の場合、白血球数は正常範囲の
ことが多いです。
血沈やCRPはやや上昇することが多いですが、陰性の場合もあります。
さらに、周辺地域での流行状況と好発年齢なども参考にします。
